ぶらりのつもり。

平成生まれがよい大人を目指す道ログ

The Beatlesへの想い

僕をつくったBeatlesへの想い

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いま僕は新千歳空港から関西空港へ移動する機内で下書きをしたためています。片道2時間20分、同じ国内だけど遠いですね。

 

ニコンポを買い換えた嬉しさでまだ道具の話しかしていませんでしたが、今日は好きな音楽の話をしたいと思います。

 

両親がクラシック音楽を好んで聴いていたので、昔から音楽そのものには馴染みが深い環境には身を置いていました。音楽はたぶん好きでした。ただ、多分それだけでは人よりも好きかなというだけで終わっていたかな。好きなバンドのライブを聴きに出かけたり、音楽フェスに行ったり、レコードを集めたり、という今の自分にはなっていなかったと思います。僕の「音楽が好き!」を作ってくれたのは完全にビートルズでした。

 

Beatlesとの出会い

僕はビートルズが好きです。自分の中にある色々な思いの中で、1番確固としてある思いは多分これです。写真を撮るのが好きだとか、関西で暮らしていたいとか、カレーの後にはコーヒーを飲みたいとか、他にも趣味嗜好はたくさんあるけれど、断トツで確固としている感情はこれなのです。

 

小学5年生の時に、祖母宅の叔父の部屋にある机の引き出しから出てきたカセットテープを家に持って帰って聴いてから、今までずっと好きなのです。あの衝撃はなんだったのだろうと思います。好きな食べ物や好みの音楽や気になるあの子が変わりゆけど、Beatlesだけは好きなバンドで不動の一位でした。浮気はなく、ミリ微塵ゆらいだことすらありません。

 

叔父のテープにはいろいろと有名どころが入っていたのだけれど、その中の「Hello Goodbye」と「All You Need is Love」にハマったのをよく覚えています。朝学校に行く前に居間のスピーカーでその2曲を聴く日々が続きました。

 

その様子を見た母親が叔父に「あの子ったら毎日ビートルズを聴いているわよ」と言ったところ、喜んだ叔父がビートルズの全アルバムをCDに焼いて送って寄越したのです。全アルバムを。それからはもう大変、僕は居間のスピーカーで毎日ビートルズを聴くようになり、呆れた両親が買ってくれたのが先日買い換えたシャープのミニコンポなわけです。

 

ちなみに、この時送られてきたアルバム(Please Please MeからLet It beまでの13枚+パストマスターズ黒白とベスト盤の1)の中で、僕が1番気に入っていたアルバムはBeatles For Saleでした。しかも曲でいうとEvery Little Thing。小学生にしてはシブい選曲だと今でも思います。

 

その後もビートルズ熱は冷めることなく、中学生になる頃には彼らが好きだった50年代の音楽なんかを聴くようになったりして、オレンジレンジケツメイシが流行る中で話が合わないくそガキとして過ごしていたのをよく覚えています。たぶん僕の中で中二病とくっついてしまった部分があって、ロイオービソンやファッツドミノを好んで聴く自分に酔っていた部分も、いま考えるとないわけではない気もします。いま思うとそこには、恥ずかしさがないわけではない気がする…。

 

ビートルズアジカン

ちなみに、僕の音楽遍歴を語る上でもうひとつ外せないバンドにアジアンカンフージェネレーションがあります。アジカンがいなければバンプエルレRADWIMPSチャットモンチーも聴いていなかったと思うので、その存在は大きいです。クラシックとビートルズ周りの洋楽しか聴いていなかった僕の腕を邦ロックに引っ張ってくれたのがアジカンだったのです。

 

じゃあなんでアジカンを聴いたのか?という話ですが、これは仲の良かった友人にアジカンを勧められたのがきっかけです。

ただそこにもビートルズが絡んできます。

アジカンで最初に勧められた曲は「メロディーラインが綺麗だから聴きやすいよ」という理由で「君の街まで」でした。勧められた後にアジカンとはどんなバンドなのか、Wikipediaで検索してみたら、ギタボがベースを誘った時、好きな音楽を尋ねたら「ビートルズ」と答えたから気が合いそうだと思った。そんなエピソードが書いてあったのです。ビートルズが好きだと聞いて「コイツいいな」と思ってメンバーを誘ったのかと、なんとなく趣味がこちら側な気がして聴き始めたのをよく覚えています。

そんな感じで、他のことの判断基準もビートルズになっているくらい、彼らの音楽や思想に傾倒してる時期がありました。

 

レコードとビートルズ

僕は音楽をレコードで聴きます。CDはほぼ買わないようにしてます。レコードの方が場所を食うのだけれど、データしか入っていない円盤を買うのならレンタルかサブスクリプションでよくない?と思ってしまう。ジャケットも大きいし、理論上は無限に近い情報量が入っているアナログレコードで買った方が意味があるな〜と思ってしまうのです。

(この記事を書いて半年以上、最近サブスク音源のBluetooth接続より断然CDの方が音が良いことに気づきました。当たり前ですが、CDもいいな…笑)

 

そんなレコードも、学生時代にいたバンドサークルで先輩に「そんなにビートルズが好きならレコードで聞かなきゃダメだよ」と言われたのがきっかけでした。新宿のディスクユニオンに連れて行ってもらったのがよい思い出です。

 

100回生まれ変わっても好き

飽きるということは人間誰にでもあると思います。僕だっていろんなことに飽きてきました。飽きは来なくとも、環境が変わってやらなくなるものもあります。

 

ただ、ビートルズには飽きない。たぶん100回生まれ変わっても好き。僕の寿命が80年なら8000年くらいは余裕で愛せそうです。あぁ今日はビートルズしか耳が受けつけないなという日だってあります。

 

学生最後の海外旅行は1人でイギリスに行きました。リバプールへ行って4人の生家を巡ったりしました。もちろんジョンとポールが出会ったセントピーターズ教会も行きました。ロンドンでは大英博物館に目もくれず、ハードデイズナイトのロケ地巡りをしたり、“あの横断歩道”の横でアビーロードのアルバム1枚まるまる聴いてきたりしました。

 

レコードは各国盤やプレス違いを聴き比べる楽しさを覚えました。UKオリジナルの1stプレス、いわゆるマト1の破壊力も知ってしまいました。あれはあかん。たぶんこうやって一生楽しむのだと思います。プレス違いのレコード集めはライフワークに出来そうです。

 

ビートルズは音楽の教科書に載りました。社会の教科書にも載っています。そのうちモーツァルトやベートーベンやストラヴィンスキーと並べられて語られるようになるのかもしれません。

 

それだけすごいバンドなのは嬉しいのですが、もうそんなことはどうでもいいかな。僕は趣味嗜好からものの考え方に至るまで、彼らに作られてしまったところがあります。

 

アップルが節目ごとに出していく新音源にはお手上げです。モノラルのアナログセットは嬉しかったですね。「ちくしょう、阿漕な商売しやがって」と思いながらも散財し続けようと思います。そうやって生涯かけて愛せる音楽があって幸せやなぁとたまに思います。