ぶらりのつもり。

平成生まれがよい大人を目指す道ログ

沖縄のホエールウォッチングが凄まじかった話

3度目の沖縄旅行②

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この前の続きで、2月末に行った沖縄旅行の話です。

・day2 メインイベントのホエールウォッチング

「2月に沖縄に行こう」と決めた時に、何をするか考えて最初にこれがしたい!となったのがホエールウォッチングでした。きっかけとしては「沖縄 冬 遊び」でググっただけですが、2月の沖縄は遭遇率ほぼ100%と聞いてめっちゃ乗り気でした。だってクジラなんて見たことないじゃないですか。水族館にもいないし。あと船で海に出るのも、それだけで楽しそうだなと思いました。調べてみると泊まるホテルから朝からツアーの設定があり、時間もぴったり。こんなん行くしかないやん。そんな感じで僕たちはあんまり深く考えずにツアーに申し込み、僕は普段は持たない300mmの望遠レンズを荷物に入れてワクワクしていたのでした。

 

・激烈な船酔いと船酔いと船酔い

クライマックスから書きますが、冬の沖縄の海はまぁまぁ波が高く、船酔いへの覚悟と万全な対策が必要です。クジラはちゃんと見られましたが、それよりも行き道と帰り道の印象が強すぎました。ちょっと乗り物に強いくらいの人でも打ち負かされてしまうでしょうし、苦手な人は大人しくやめておいたほうが無難です。これはシリアスな三半規管強度試験です。早く陸に帰りたいと願いながら2時間を屍として過ごすのは時間の無駄です。クジラが現れても動けずに、むしろそれどころではないと船室に転がっている人も多くいました。僕は幸運にも生き残りましたが、朝ごはんをあとちょっと多く食べていたらやられていたと思います。紙一重で助かったという感じでした。

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僕たちが海に出た日は晴れでしたが、波の高さは2〜3m。そこまで乗り物に強くない妻を心配して事前に船の大きさを聞き、60人乗りと聞いて安心していたのですが、いざ目の前にするとけっこう小さい…。そういや船のスケール感なんて知らないですね。案の定、沖に出たら船から体が浮いたり飛んだりする揺れは当たり前でした。そんな中を船はギャンギャン飛ばします。広い海でクジラを探すのですから気持ちは分かりますが、とにかくめっちゃ飛ばします。最初はきゃーきゃー喜んでいた我々観光客ですが、15分もすれば静かになり、30分後にはエチケット袋が大盛況でした。

出航前の説明タイムにスタッフのお兄さんが「エチケット袋ならたくさんあるので!」と大量の袋をバサバサ振っていて、そんなに要らんやろ〜とか思ってたのですが全然違いました。出航から帰港の3時間あまりで50袋はハケたんとちゃうやろうか。言い過ぎかな。でもそのくらいの勢いでした。船は前半分の船室と後半分のデッキとに分かれて乗船するのですが、前の船室は揺れるし風が通らず暖かいために酔いやすいらしく、20人くらいが乗っていたと思いますが、生き残ったのは僕を含めて3,4人でした。

船はほかの船とも連絡を取り合いながらクジラを探しますが、この行き道がまず過酷です。早く見つかれと手のひらを胸の前で組んで願う船室。見つかるといったんはテンションが上がり、デッキに出てクジラのショーを楽しむのですが、このエンジンを切って波に揺られている時間が船酔いのピークだそうです。上下の動きが気持ち悪すぎて、クジラがヒレをあげても海面からジャンプしても、見る余裕なんてなかったそうです。潜る時に尾っぽが上がるのは何度か見れたと言っていたのでまだよかったですが、不憫すぎる。そしてその後は来た道を帰るわけですが、僕らのときは1時間以上走って来ていたので、帰りもまた1時間。船長からのアナウンスに何人かは白目で空を仰いでいました。

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ホエールウォッチングを終えて友人に感想を聞くと、「漁師さんはすごい。これからはもっと感謝して魚を食べる」という答えがまず返ってきました。それくらい過酷だと思って、臨んでください。もちろんクジラがちゃんと見られたので僕は楽しかったです。ジャンプをしたり、ヒレで海面を叩いて遊んだり、けっこうサービスをしてくれたよいクジラで、とても感動しました。このままじゃ営業妨害みたいな記事で終わってしまうので、少しでも快適にホエールウォッチングを楽しんでもらえるようにポイントを書いておきます。

 

・ホエールウォッチングのポイント!

⑴酔い止めは必ず飲む。高くてもケチらずにダイバー御用達の1番よいやつを買いましょう。

⑵朝ごはんは食べすぎない。空腹でもダメらしいので、適度を心がける。

⑶前日はお酒を控える。

⑷船は後ろの方に乗り、風が通るデッキを選ぶ。体温調節ができる重ね着にしておく。

⑸近くの波は見ずに遠くの島や陸地を見る。ダチョウのように首を伸ばしてでも外を見ること。

⑹カメラはシャッター速度優先で、望遠レンズなら晴れでもISO800くらいを推奨。クジラに会ってからも次どこに出るかは誰も分からないので、望遠レンズの覗きっぱなしは危険。広角側で全体を見つつ、姿が見えたらズームして合焦勝負。僕は爆速AFレンズが欲しくなりました。

 

・day2のその他

我々の沖縄旅行2日目はというと、その後沖縄そばの名店に行き、美ら海水族館に行くというものだったのですが、2週間が経ったいま、もう印象は薄いです。申し訳ないながら「その他」という上記の雑なタイトルのとおりです。別に沖縄そばや水族館がつまらなかったのではなく、午前中の試練が強烈すぎただけです。

沖縄そばは「きしもと食堂」という老舗で、すこし並びましたがとても美味しかったです。船酔い明けの友は「二日酔いのあと食べるのにとてもいい」と優しい味を評していました。本部の町のたぶん中心地あたりにあふのですが、周りの商店街の雰囲気がとても良かったです。昭和へタイムスリップしたような雰囲気がありつつも、中に入ると洒落たコーヒースタンドなんかもあって隠れた名スポットだと思います。

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美ら海水族館は僕は初めての入館で、南の魚がたくさん見られて楽しかったです。1日目に行ったやちむんの里で、焼き物に描かれたカラフルな魚をたくさん見ていましたが、本当にああいう色彩感ですよね。あとジンベエザメのいる大水槽を上から見せてもらったり大興奮でしたが、外海とは違って静かな水面を見て、海の生き物たちは物足りなくないのかと心配になったりしました。2日目はそれくらい、ホエールウォッチングが我々の感受性を支配したと言ってよいでしょう。

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・day3 雨の名護パイナップルパーク

翌朝起きると外は雨でした。しかもけっこうな雨で、瀬長島のビーチで綺麗な写真を撮ろうと思っていた僕たちは予定が崩れてしまいました。お昼過ぎの飛行機で帰らねばならなかったので、あまり遠出もできず、帰路の上にある名護パイナップルパークでお土産を買って帰ろうという話になったのですが、これがなかなかに面白かったです。

パイナップルのテーマパークなのですが、適度なチープ感と浅はかなキャラクター性がなんともいえない良い感じでした。ダサ可愛い。ゴルフカートが改造された自動運転の車で園内を巡回するのですが、途中で写真を撮られたり、試食が色々とできたり、子供は十分に楽しめると思います。カメラは隠されることなく、キヤノンの一眼レフが台座に縛り付けられていました。植物園と一緒になっているのですが、熱帯植物園で南国の植物がたくさん見られたのが楽しかったです。マクロレンズを持っていけばよかったです。お土産コーナーも充実で、ところどころ屋根が開いているので傘不要とまではいかなかったのですが、雨の日におすすめの観光スポットだったと思います。

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その後那覇空港まで帰りましたがけっこうな雨で、空港に着いたのは時間ギリギリでした。保安検査場を抜けて、ラウンジを御手洗いだけ済ませるというもったいない使い方で抜けて帰りました。

最後に、僕はケータイをレンタカーの内に忘れて、ケータイだけ沖縄を追加で1泊2日してきました。すぐに見つかりレンタカー屋とも連絡がつきましたが、手元に戻るまで落ち着かず、Find iPhoneでケータイを紛失モードにして跡を確認していました。僕のケータイを乗せた車が道の駅に寄ったり居酒屋に寄ったりするのを見ていて、やっぱGPSって怖くね?なんて思ったりしていました。以後気をつけます、と宣言して記事を終わりにしたいと思います。