ぶらりのつもり。

平成生まれがよい大人を目指す道ログ

OneMusicCamp2019録

今年もOneMusicCampに行った話

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月日の流れは早く、あんなに楽しかった2日間も2週間前になってしまいました。でも、落ち着いて書けるかなと前向きにとらえて筆を取りました、夏の終わりに行った夏フェスの話です。

 

・毎年恒例のキャンプフェス@三田

One Music Campは兵庫県三田市の山奥で行われているキャンプフェスです。大学を卒業して兵庫県民になってから毎年通っています。ここに書くのは初めてなのですが、僕はもうこのフェスには今年で5年連続の5回目です。今年が10周年だったみたいなのでもう半分を行き続けてることになるんですね、これはシンプルに驚き。行き始めてもうそんな経つのか…。

あとおめでとう10周年。続けるって、偉い。すごい。

5年目ともなればもう準備は慣れたもので、チケットが発売されたらチケットを取り、レンタルテントの手配をして、レンタカーを取ります。もはや自動的に体が動く。「行かない」という選択肢はなく、惰性で毎年行き続けています。

最近はシャトルバスが出たり、ホテル泊付きプランが出来たりと手段も充実してきていてそっちの方が楽で安いんじゃね?とか思いつつも、慣れた手順と何よりキャンプ拠点でのゆるい時間が好きで変えられません。毎年テントを借りてるので、とっくにテントを買った方が安い分岐点は過ぎてるのですが、持ち運びや置き場所が面倒でここまで来てしまいました。もったいない。けど、まぁこのままズルズル行くんやろなぁ。

とてもお洒落なテントやタープを張って拠点を作り込んでいる方々もいて、カッコいいなと思いつつも、必要最低限のテントとタープで毎年参加しています。お洒落なキャンパー達が増える中、キャンプ映えに貢献していなくて申し訳ない。

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さっき「惰性で」と書きましたが、このフェスは個人的には大事なというか感慨深いフェスです。意味もなく行っているという意味ではなくて、摩擦ゼロの等速直線運動で毎年同じ勢いを保って行き続けているという意味ですね。

個人的にいっときちょっとつらかった時期、たまたまこのフェスで積極的に遊びを自分で企画して遊ぶということが閉塞感を打破してくれました。ストレス発散には全力で土日は遊ばないといけないタイプだとその時気づきました。その年に何を目当てにONEを見つけて、何を通じてその気づきを得たのかもうよくわからないですが、とにかく「遊んで発散!」という自分の特性を教えてくれたのがONEだったのです。これがたぶん僕がOneMusicCampを大事にしている理由ですかね。

 

・何を聴くのだ

今年の僕の動線はこんな感じでした。

Day1: BAGDAD CAFE THE trench town

Lainy J Groove→ドミコ→

七尾旅人曽我部恵一

 

Day2: DSPS→eastern youth

 

こう書くと全然観てないなって感じなのですが、テント拠点の位置的にメインステージの音楽はよく聞こえるので、テントの中でうたた寝しながら聴くという最高な環境で聴いたアーティストがたくさんいます。わざわざ行かない。これがまたええんよな〜。

観た中で印象的だったのは、まずは曽我部恵一。ほんとソカベが優勝しました。初めてソカベを観たのもONEでしたが、その時に聴いた1曲が個人的にその夏を表す曲となり、もとい僕の“夏”を表す曲となりました。その曲を今年もやってくれました。またONEで聴けて歓喜。その上、去年友人たちが僕の結婚式に雑誌を作ってくれたのですが、そのテーマになっている曲までやられてしまいました。当日その歌い出しで頭を抱えて悶えていたのは私です。ありがとう夏。

七尾旅人はエモかったですね。さっき出てきた雑誌を作ってくれた友人たちと毎年仲間内で小さなイベントをやっているのですが、そのテーマ曲をやってくれました。おかげで初めて生ローリンができました。ありがとう三田。

思いがけずハマったのがDSPS。台湾のバンドで、音楽を始めたきっかけがスーパーカーだったという由来を聞いて予習した時に割と気に入って観に行ったのですが、ほんとよかった。この夏イチの収穫でした。ベースのアレンジめちゃええやん。帰ってからもずっと聴いてました。ありがとうONE 。

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・何が素敵なのだ

それにしても、ONEはいいフェスだと思います。最近は毎年森道市場に通ったりカミコベに突っ込んだりと他のフェスに行ったりもしていますが、ONEに来るとやっぱコレだな〜と僕はなります。きっとこれはホームフェス。

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魅力を表していくとこんな感じかな。

ゆるい / 人が少ない / アーティストとの距離がくそ近い / なんなら運営との距離も近い

ゆるさゆえか、めっちゃ子供も多いです。音楽は置いといて普通に遊びに走り回っているのがとてもよいです。そりゃキャンプするだけで楽しいもんね。子供たちは遊んでるし親たちは仲間で来て音楽を聴きながらビールを飲んで、みたいなこんな光景を勝手に想像しています。そうやって家族連れで来られるフェス、ええやん?

ファミリーで来られるとかアーティストが近いとかは全て人の少なさに起因していると僕は思っています。今年も満員と聞いてましたが、後日地元紙を読んだら来場者は3,000人もいないようです。少ないように聞こえますがキャパとしてはほぼパンパンで、もうあれ以上は入らないんじゃないかと思います。てか入れないでほしい笑。

テントが所狭しと並び、地面に貼られたロープに引っかからないように歩くのは、センサーが張り巡らされた美術館に忍び込むルパン三世の気分でした。さっきまで通れた道にテントが立って入れなくなってたり、年々人は増えて会場は窮屈になってきた気がします。5年前とかもっと楽に動けたんですけどね。

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もちろん、ちゃんと人が来て利益も出るというのが存続の条件だと思うのでこれからも頑張ってほしいと思っていますけどね。高槻ジャズストリートなんかは人が集まらなくなってきて悩んでるとかボヤいているそうなので。頑張れただ資本消費的なだけではない音楽イベント!

 

キャパの関係で人が少なく、キャンプだけして満足しちゃってる人とかもいるので、アーティストとの距離も近いです。そのゆるさが好き。今年も曽我部恵一がこの距離にいる!ってそれだけで泣けました。もはや会話のできる距離。これ知り合いの距離やんって近さですよ。

メインステージであっても少し離れれば座って聴けます。確かにテント拠点で飲んだり喋ったり寝たりしてるとそれだけで最高で、行こうかなと思ってたらアーティストは遠耳に聞こゆる音で満足してしまうみたいなのもあります。普通にいい音で聞こえてくるしね。

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・なんか今年は楽しかった

今年で5年目の参加でしたが、今年はなんやかとても楽しかったです。これは一緒に行ったメンツのおかげかな。一緒にONEに来続けて5年になる盟友と初参加の2人という男4人でしたが、濃くて楽しかったです。

去年は学生時代のバンドサークルの後輩が演者で来ていたり、その前はPAにゼミの友人がいたりとサプライズがあったりしてそれも楽しかったのですが、そんなイベントが無くても楽しかった。あと、運営の方々の「10周年イヤーや!2daysなんや!」みたいな気概もあったのかもしれないですね。そういうの好きです。笑

 

去年は究極にダラダラとして、カメラを持って行くもほとんど写真を撮らないという年にしてしまったので、今年はちょっと時間をとって写真を撮りました。今年はフィルムは持ち込まず、X100Fのスナップばかりでしたがそれも楽しかったな。カメラを持ってウロウロするので、自然とフェス専属のカメラマンスタッフさん達と似た動きをする瞬間があるのですが、このカメラスタッフさん毎年やってはるな、覚えてるなと思ったり。

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それはそうと、今年は10周年ということで2days開催になりました。ファンとしてはフツー喜ぶべきなのでしょうが、レンタカーを返さなきゃならないし月曜から仕事という面々にとってはあんまり喜べなかったですね…。

例年は1日目の夜に大トリがあり、翌日は起きて朝飯でも作ってコーヒーを淹れて、音楽をかけたりギターを弾いたりしながらゆるゆると片付けをして正午までに会場を出て、有馬温泉に寄って帰るというイベントだったのです。それが2daysになったことにより、観られなかったアーティストが急に出来てしまいました。まぁ個人的な事情ですがね。

奇妙礼太郎くるりも観てみたかったな。来年からは2daysが定着するのかな〜なんて気がしていますが、1days開催でも喜ぶ人がいるで!とここで小さな声でアピールしておきます。笑

 

来年も来られる限りは来たいですね。もし家族が増えたら一緒に来たいなとか思ってますが、まぁこればかりは自分の都合でいかないですからね…。でも会場のファミリーを見ていると今年もそう思いました。

 

あとせっかくプールあるし、森道市場がやったテントサウナをONEもやってください!とサウナーはリクエストしておきます。

また来年も遊びにいきます!