ぶらりのつもり。

平成生まれがよい大人を目指す道ログ

オーディオ初心者の悩み

セットコンポ以上ピュアオーディオ未満で考えるマランツM-CR611とデノンD-M41

 

シャープの1bitデジタルアンプからの乗り換え

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10年以上使っているシャープのミニコンポの動作が怪しくなってきた。CDを開けるボタンを押すにはコツがいるし、スイッチを押したのに電源が落ちないことも稀にある。

 

このシャープ(てかシャープって音響機器やってたんですね)のSD-GX2というミニコンポがたぶんきっとそんなに音は悪くはないやつで、1bitデジタルアンプシステムとやらで原音再生は割と頑張っていた機種らしい。

 

素のプレーンな音では物足りないけど、イコライザをいじってBassBoostをかけてとやれば、CDでもアナログレコードでも満足できる音を鳴らしてくれていた。こうなるともう原音に忠実かはよく分からないけど、この音で僕は育ってきた。

 

あと昔懐かしのMDをかけることも出来る。なんせうちではMDもまだ現役なのである。これも買い替えをしてこなかった理由だけど、動作不良とあればそろそろさすがにと思って、家電量販店に足を運んでみた。予算は10万円。

 

ちなみに最初の写真はうちではなく、ある貸し別荘にミニコンポを持ち込んだ時のものです。こんないい家には住んでないので念のため!

 

アンプとスピーカー選び

そういえば引っ越しも控えているし、これを機に買い替えを検討し始めて1ヶ月。そう、もう1ヶ月。お店に足を運ぶこと4回、いまだに決めきれずにいる…。

まずお店に行って思ったのは、やっぱりいま使っているセットコンポよりみんなよい音がするということ。そりゃ値段が違うので当たり前なのだけど、バンドをやりジャズ喫茶で遊び内輪DJイベントなんてのをやってる間に少しは耳もよくなったらしい。俄然買い換える気が湧いた。音楽が楽しい!

 

ただ、こういうのを決めるのは苦手だ。カメラは祖父も父もNikon党だったので、レンズ資産の関係で他に選択肢がなかったけど今回は違う。たくさんのレビューなんかを読みつつも、結局こんなもんは好みと出会いとタイミングである。

 

アンプは何か、スピーカーは何か、レコードプレイヤーは何かを考え続け、空いてる時間はそのことばかり気になって、なんならもう疲れてしまったんだな…。「いちおうここまでは絞った!」を書きたいと思います。

 

アンプはマランツかデノン

正直ここは好みというか場所や値段の制約で決まってしまった。部屋が狭いのでアンプとCDプレイヤーは一体型。Bluetooth対応。アナログ入力端子あり。で考えていくと浮かんできた候補は以下の2つ。

 

マランツ、M-CR611

こいつと後述のB&Wの686S2というスピーカーを視聴したのが買い替え動機の発端だった。なんせ音がよかった。力もあるし、バイアンプ対応の慣らし分けには興味がある。ネットワーク対応というのも面白いし便利そうだ。これからの音楽ライフという感じ。

 

この前サニーデイサービスのライブで、配信限定リリースだった曲たちを聞かないで行ったら浦島太郎になってしまったので、Spotifyに興味があるのです。

 

デメリットとしてはちょいと高いのと、ネットワーク機能は果たして使うのかという疑問があること。ネットワークオーディオに興味ありと言っておきながらですが、いまレコード9割CD1割という生活でどこにネットワークオーディオを入れるねんとは思う。それを思うと高いし…ということで、踏み切れず。

 

デノン、D-M41

機能はシンプル。マストで欲しいCDとアナログ入力とBluetoothを満たしていて機能に無駄がない。少し非力かもしれないし、高効率のデジタルアンプではないけど、デザインはマランツM-CR611より高級感があって好みだ。サイズも手頃。何より安い。浮いた金でレコードのカートリッジを買ってみたい。なんせ2万円も浮く。

 

いまやマランツとデノンは同じ会社なので、ぶつからないように棲み分けして廉価版にしてあるというか、少し手が抜いてあるのだろうけど、視聴しても音に2万円分の差は感じられない。

 

デメリットは今後先に買うかもしれないスピーカーを鳴らし切れないかもなというのと、ネットワーク非対応ということ。ネットワーク対応でなくともよいとか言いながら、あればあるで興味があるのだから呆れる。人間は罪深い。

 

スピーカーはB&WかDALI

オーディオ機器で1番金をかけるべきなのはスピーカーらしい。精密機械であるアンプやプレイヤーより空き箱かよ!とは思いつつも、楽器も発音するアンプが大事というよね。そもそも楽器だとエレアコなんかも機械の部分より木や箱のつくりが値段の源なので分かる気はする。

 

これは梅田のヨドバシにマランツM-CR611にいろいろなスピーカーが繋いであって、聴き比べが出来るコーナーがあったので楽しく選べた。 結論としては、B&Wの686S2かDALIのZensor3が欲しい、である。

 

B&W、686S2

B&Wはアビーロードスタジオにあるという憧れがビートルズ好きとしてはある。60年代には設置されてなかったらしいので、彼らはそのスピーカーで聴いていないかもしれないが、アビーロードスタジオで再リミックスされたMonoBoxやその他の作品はB&Wのスピーカーで聴かれているはず。

 

アビーロードのスタジオモニター用スピーカーと686S2じゃ富士山と砂場の山くらい違うというツッコミがあるだろうけど、健気な憧れなのでどうかご容赦ください。

 

音はキラキラ系できらびやかでクリアで、聴いた中では解像度が1番高かった。バズレフが前にあるので低音もちゃんと飛んできてよかったかな。ロックもいいけどクラシックならチャイコフスキーベルリオーズなんかも聴きたい。

 

デメリットはなんだったかの部品(ツイーター?)が金属製らしく、ちょっとキラキラすぎた感じはある。DALIなんかと比べるとチャラさがあるのかもしれない。あとやっぱり高い。

 

DALI、Zensor3

最初は売り場に並んでいたZensor1という、Zensor3よりは1つ格が落ちるスピーカーを見ていた。音色は好みだったけど、低音がさみしく音も細いことが不満で候補から外していた。

 

ただデザインも音も良かったので、低音が鳴るZensorは無いかなと思ったら、あるじゃないですかこいつが。Zensor3は音も厚く低音はちゃんと鳴る。音も好みでデザインもよく、値段もちょうどよい。上を見たらキリないし僕にはこれで申し分なし!

 

ではなんで買ってへんねんというと、Zensor3のサイズである。デカい。見た目の圧迫感は我慢できるとして、高さが問題。なんといまの棚に上がつかえて入らない。わずかな差なのだけど入らないものは入らないのだからこれは致命的。現状では部屋に置けないのだから、なかなかに思い切らなくては買えないスピーカーになってしまった。

 

安いし小さいしZensor1でええやんという自分もいるけど、低音の豊かさと豊かな箱鳴りを聴いてしまったのでもう手遅れ感がある。つらい、踏み切れない…。

 

その他のスピーカー

他にもいくつかスピーカーを試聴きはした。全て3万円〜7万円くらいのもので、商品の名前は忘れたけど、印象を書いてみます。

 

・モニターオーディオ

ブロンズというやつ。上の2つの次点はこいつだったかもしれない。とても実直硬質に聞こえて候補から外してしまった。好みの問題でコスパにも優れたいいスピーカーですね。

YAMAHA

日本人としてありだと思ってたのだけど、めっちゃ素直で優等生でバランスよすぎて候補から外した。これも好みの問題。よいスピーカーでした。

JBL

低音が1番像として見えたスピーカー。ジャズ向きという評価をよく見たけど、つまりはコントラバス向きだと思う。チューバやバスクラリネットの音なんかは音が厚くて丸いZensorのほうがよさげだけど、太い弦が鳴る音の輪郭は1番見えてきそうな気がしたかな。

 

最後の2択

つらつらと書いてまいりましたが、結局は2択なのかなとは思っています。

マランツM-CR611×B&W686S2かデノンD-M41×Zensor3か。値段と大きさの問題のたすき掛けでよく分からないことになってきたけど、果たして結論は出せるのだろうか…。

 

アンプとスピーカー編おわり

そんなこんなでまだ結論が出せていないものをうだうだと書いてしまった。年内はもう仕事して飲んで実家に帰ったら終わりなので、また年明けから結論を考えることにして、こんどはすんなりと決まったレコードプレイヤー選び編を書きたいと思います。