ぶらりのつもり。

平成生まれがよい大人を目指す道ログ

森道市場2018録②

2度目の森道市場へ

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だいぶと梅雨っぽくなりました。

僕はアジカンのサーフブンガクカマクラを聴いていれば梅雨は乗り切れる人間なのでよいのですが、やっぱり嫌な季節ではありますね。

でも朝から降る雨に透明なビニル傘をさして、江ノ電に乗ってフィルムカメラと鎌倉のお寺を歩き回って、夕方になって由比ヶ浜に出たら雨が上がって空は橙色に、みたいな展開があるなら悪くはないな。とか神戸で書いてます。鎌倉は遠い。

 

この前に書いていた森道市場録の2日目を書きたいと思います。去年を超えてバカみたいに雨が降った2日目でした。

 

森道市場2018 day2

今年は参りました。雨が降るとは聞いてたけど降りすぎちゃう?2日目はもう朝から雨で、泊まっていたええ感じのホテルの快適な朝からは非常かつ非情な距離がありました。2017年も1日目は雨だったので、朝はたいして気にせず三河大塚から歩き始めたのですが、会場に着いたくらいからガンガンの本降りになってきました。これで今年もテント勢の地獄絵図を見てしまったので、森道でテント泊はまた遠ざかった気がします。

 

去年、雨に打たれながら観たペトロールズでBeatlesでも来ない限り雨の中がっつりバンドは見ないと決めてたので、今年は力を抜けました。マトモに行ってたら僕は身体が保たなかっただろうから、その意味では去年の経験は生きたのだろうとは思います。登山用のミレーのレインウェアとモンベルのレインパンツで挑んだのですが、今年はさすがにあかんかったです。去年はいけたんだけどな。では、どうしてもレインウェアを打つ雨の感覚が記憶にまとわりついて来ますが、2日目の何を聴くのだを書いておきます。

 

何を聴くのだ

僕の2日目の流れはこんな感じです。

片想い→Michael Kaneko水曜日のカンパネラ→スペアザアコースティック→サニーデイサービス

くるりtofubeatsmabanuatoeは断念しました。くたばるくらい好きなら死亡上等だったのですが、くたばってしまっては元も子もない。

片想いは、片想いを教えてくれた友人と来ていたので是非観たかったのだけど、雨であまり積極的になれませんでした。朝ごはんを食べてました。雨の中聴く音楽でもないし、運が悪かったです。

Michael Kanekoはこの日の個人的ベストアクト。チルアウトステージのテントをバツバツと雨が打つ中での演奏でしたが、屋根の下なだけまず良かった。まだ午前中でしたがこの時点で一緒に来てた友人のうち2人は東京に帰ってしまいました、脱落です。そのくらい雨は降ってたのです。演奏中、2度も停電トラブルがあり、アンプラグドステージが勝手に発生したのだけど、これがエモかったことエモかったこと。森道に来てベンEキングやオアシスが聴けるとは思っていなかったです。あとどの曲だったか忘れてしまったのだけれど、ギターソロの直前で復電した曲がありました。予習の甲斐もあって電気が来た瞬間、「ここで来たか!!」って思っちゃいました。「めっちゃ美味しいやん!」って声に出さずに叫びました。復電ギターソロと呼びたいと思いますが、あれは完全にミューズが降りて来た瞬間だったと思います。案の定、会場の感情全部を持っていってたと思います。ありがとう音楽。

水曜日のカンパネラは、理解がついていきませんでした。退場の仕方がすごかった。演出の人はさぞ楽しいのだろうな。振ればコムアイコムアイであれこれやってくれそうだし。音楽もかっこいいんですが、実は僕は水カンがわからない。フェスに来たら見に行くけどワンマンは行かないかな。この前、録音媒体についてコムアイが持論を述べてるインタビューを読んだけれど、その辺の思想も合わなくて。僕はクラシック生まれビートルズ育ちなので、どうしてもよいメロディが好きだし、ビートはファンクが持っている程度にあれば十分で、16分音符以上はあまり要らないかもしれません。とは言いつつ好きな曲はけっこうありますが。

スペアザアコースティックは、すみません、ずっとテントの下にいました。知ってる曲ばかりやってくれて最高だったはずなのですが、雨が強すぎました。会場に落ちてくる雨の音でもはや漏れ音も聞こえない。ミネストローネとホットワインを飲みながら遠く聞ゆる演奏を聴いていました。これはこれで正解だったと思います。

最後に観たのはサニーデイサービス。Dance to the popcorn cityのツアーに行っていたのでそんなにモチベーションは高くなかったのですが、ホントこれを観てから帰ってよかった。本当にそう言えるライブでした。なんせリズム隊がキレキレのバッキバキでした。もしかしたらファンクロックバンドだったのかも。それくらい縦のノリでグりグり来てました。この頃には天気は風も出てきて、会場はさながら台風中継の様を呈してきていましたが、それさえ演出みたいなバンドの勢い。めっちゃよかった。「新曲やります!」と言って叩き込んできたFuck you音頭も衝撃でした。リリースされたマスター版を聴いたけど、あの日の天気と共に荒れ狂うキレキレ版を聴いてしまったら、物足りなくて仕方ありませんでした。雨に負けてサニーデイを聴かずに帰っていたら本当に雨に負けていただろうな。あのライブを見たから、来年も行っていいかなという気になっている自分がいます。

 

サニーデイサービスの後、僕らも脱落しました。もうムリ。雨はともかくとして風が凄かったです。雨つぶてに殴られながら蒲郡温泉に向かい、駅の近くでひつまぶしを食べて生き返り、なんとか棺で冷たくなることなく帰りました。音楽は素晴らしかったと書いておいてなんですが、この日の1番の幸せはこのひつまぶしでした。店のおばちゃんもめっちゃええ感じでした。また行こう。

 

最後に、やっぱり気になったのは、フェスなのに皆さんさすがに傘さしすぎじゃないでしょうか。当たり前かのような傘咲き率。カッパで雨に打たれている自分がアホくさくなってきてしまって、傘を持って来ればよかった的な気分にさえなりました。ええんかいな。

 

愛知県であるええ感じのフェスということで、僕は西の人間と東の人間を結びつけられる大事な場所だと勝手に考えています。来年も行きたいから、次の発表を楽しみにして森道市場2018録の締めといたします。