ぶらりのつもり。

平成生まれがよい大人を目指す道ログ

Beatlesモノラルステレオ比較①

これがやりたかった!聴き比べ!f:id:kutsune60:20180628205528j:image

今日は僕が愛してやまないビートルズの話を書きます。備忘録も兼ねて公式アルバムのステレオorモノラルリマスター盤の聴き比べです。完全に主観と僕の好みですが、この盤はこっちが好き!を書きたいと思います。

 

Yellow SubmarineとLet It BeとAbbey Roadはステレオでしか出ていないのでモノラルはありませんが、2009年のステレオリマスターと1987年のジョージマーティンのリマスターを聴こうと思っています。また、トップに写真を載せておいてなんですが、レコードの各国盤まで聴き比べ始めると相当なボリュームでマジで沼なので、とりあえずはデジタル化されて出ているCDを対象にします。各国盤レコードはそんなのが書けるほどには集められてないですしね…。そんなのはレコードの内溝マトリクスの意味が分かるくらいにならないと、知識的にも畏れ多くてできない気がします。

 

今回のネタは脱初級ビートルマニアと楽しめたらいいなと思います。ビートルズはひと通り聴いたから次はどうしよう、という方の音源聴き比べへの道の一歩になったら幸いです。

 

Please Please Me[1962]

順を追っていきたいと思うので、やはりファーストアルバムからいきたいと思います、1枚目は僕がレコードでビートルズを集めるきっかけにもなったPlease Please Meです。実は最初、これのステレオ録音をレコードで買ったことがきっかけでレコードというものにハマりました。なんですが、Please Please Meはやっぱりモノラルに軍配が上がると思います。

 

・ファーストはモノラル

このアルバムはモノラル派が多数派だと思います。界隈では有名な話ですが、初期のアルバムのステレオはオススメできません。ミックスの問題で左右で楽器とボーカルがぱっつり分かれてしまっていて、スピーカーでの再生ならともかく、イヤホンやヘッドホンでは非常に気色が悪いです。「泣き別れステレオ」とか言われてるくらい分離しています。

各家庭にある音楽再生環境がモノラルばかりであった当時、ステレオ音源には力を入れていなかったというのが定説で、ステレオ音源はやっつけで作られていたと言われています。モノラルがあくまでメインで、ステレオは適当だというのは聴いていてもなんとなくわかる気がします。たとえば曲のPlease Please Meのステレオはジョンが2番で歌詞を間違えますし、曲の最後、「Me,Oh yeah,like I please you」を繰り返すところなんですが、演奏がぐちゃぐちゃになってないでしょうか。タテ合ってないのになんで採用したんだろう。

 

ジョージマーティンがCD化した時に Please Please MeからBeatles For Saleまでの初期4作品はモノラル音源が採用されていますが、マーティンが「初期はステレオでは聴かせらんねえなぁ」と思ったからなんじゃないでしょうか。

 

・2009モノラルリマスターより1987旧CD

ステレオリマスター盤を却下したら、2009年のBeatles in Monoか、1987年からの旧CD盤かで選ぶのみです。ステレオ・モノラルというものを知ってから気づきましたが、僕が小学生の頃からせっせと聴いてきた音源はモノラルでした。それもあって違和感アリアリの泣き別れステレオはやっぱり選べませんでした。

そして聴き慣れているからかもしれませんが、2009モノラルより旧CDモノラルのほうが僕は好きです。楽器の音に関してはさして違いが分からないのですが、ボーカルが2009モノラルの方が埋もれ気味というか、遠いところにいる気がします。旧CDモノラルのほうが一発録りの迫力が楽しめると思います。このアルバムの醍醐味は最後のTwist And Shoutのジョンのボーカルだと思うのですが、その鮮やかさで選びました。すでにあちこちで語り尽くされていますが、このテイクはやっぱりすごい。音楽史に残る名テイクだと思います。

 

 ・Please Please Meは旧CDモノラル

ということで、僕の個人的結論は Please Please Meは1987年のCD化の際にジョージマーティンが作ったモノラル音源です。1枚目から新しいやつのほうがよいみたいな結論にならなかったので先が楽しみです。

 

・ステレオは要らない?

では2009年のステレオリマスターは聴かないでよいかというと、そうは思いません。ビートルズ好きとしてはこれも聴いてほしいです。 Please Please  Meでジョンが2番の歌詞を間違えると書きましたが、その後ジョンはカモン〜の部分で「やっちまったぜ」的にすこし笑います。それがたまらないのです。すぐそこに23歳のジョンレノンがいる感じがして僕は毎回ニヤけてしまうのですが、分かってくれる方がいると思います。

 

1987年モノラルがベストだけどファンとしてはステレオもぜひ!という結論でファーストアルバムを締めたいと思います。