沖縄のホエールウォッチングが凄まじかった話
3度目の沖縄旅行①
2月下旬に人生で3度目の沖縄旅行に行ってきました。1度目は中学の修学旅行、2度目は去年7月。
2度目の沖縄は書いてないのになんで3度目を先に書くねんという話ですが、タイトルにもしたホエールウォッチング!この事で書きたかったんです。本記が「春休みは卒業旅行で沖縄だぜ!」みたいな学生あたりを3人救えばいいなとか勝手に思ってます。そんな読まないと思うけど。
あとは記憶の逓減率の関係ですね。去年7月の話は1週間や2週間遅くなっても、覚えてる話は変わらないけど、2月の話は違うかなと思って。
・day1 シブめの旅
伊丹空港から那覇空港へ。いつのまにか伊丹空港のANAラウンジが別の場所に移動してて、すごく綺麗になってました。新千歳のラウンジに似た感じ。マネケンの期間限定チョコワッフルは提供時間外で食べられなかった…。
スイートラウンジにはご当地伝統工芸アートが飾られていました。こういうご当地手工業ってアートには違いないのですが、美術館みたいな抽象的な空間に置いてしまうと意味が変わってきてしまうと思います。“民芸”をちゃんと知っているわけではないのでなんとも言えないけど、使ってなんぼの世界な気がします。民芸アートが“具体的”でいられるのはせいぜい各家庭の床の間までなのかな。
そんな話はよくて、前はモノレール側にあって飛行機なんて一切見えなかったANAラウンジが思いっきり飛行機ビューな場所になったのがチョー嬉しいです。邪魔な張り出しもなくて羽田よりもよく見えます!最高。
飛行機はアップグレードポイントでプレミアムクラスを狙っていたのですが、アップグレード開始可能になってすぐ見たけど満席でした。この時期の沖縄って人気なんですね、残念。
沖縄好きの先輩に美味しいと聞いて、ポーク玉子おにぎりというナイスなジャンクフードを空港で食べようと思っていたのですが、すっかり忘れてすでに車を借りてしまっていたので、別の店舗がある北谷アメリカンビレッジという所まで観光も兼ねて行ってきました。行ったらびっくり、これでもかと“映え”を意識したアメリカンなフォトジェニックスポットでした。USJにこういうエリアあるよねとか思った。壁に絵が描いてあってその前で写真を撮るやつ、一生やらないだろうなとか思ってたんですが、やってしまいました。旅先のノリって恐ろしい。
目当てのポーク玉子おにぎりは美味しかったです。プレーンは割とおにぎり寄りで和な感じが残ってるのですが、トッピングによっては急にアメリカンジャンキーに化けます。僕は味噌にしたのですが、プレーンよりはヤングな味がしました。でも美味しかったし、楽しさもあっていいね。
・やちむんの里がよかった話
そこから友人のセレクトで読谷村のやちむんの里に行きました。焼き物=やちむんかな?これが大当たりでした。センスあるわ、めっちゃよかった。田舎感もありながら、どの工房もお洒落で、器は美しいものばかり。元々は米軍の不発弾処理場だったという爆烈な現場ですが、いまはたくさんの工房が集まり、のどかな雰囲気です。
雨上がりのじっとりした湿度で蒸し暑く、カエルの声もして、次に吹く風が楽しみな感じの気候。さながら梅雨のようでした。友人はしきりに「田植えくらいの季節やな」と言ってましたが、彼女の季節感はほとんどの日本人が失ってしまった農耕民族的感覚で、すごくよいなといつも思います。季節と田んぼや作物や動植物が密接に結びついている感じ。僕なんて旬のものにも疎いのに。
高いやつを見ているとキリがないですが、手頃なやつを買って帰りました。茶碗と、彼女は髪留め。陶器の髪留めってなんかいいですね。渋くも可愛さがあって、いい買い物をしました。伊丹空港のラウンジにあった使わないアートとはちがう、使うアートですね。ここは“道具”と書いて“アート”とルビを振っといてください。
先月、大阪は中之島にある東洋陶磁美術館でやっていた「オブジェクト・ポートレート」という企画展に行っていたので、焼き物はいいタイミングでした。その企画展は陶磁器のある部分を抽出してシルエット写真に落とし込んで、ミニマルなポートレートにしてしまうというもので、かなりツボでした。
道具である陶磁器をめちゃんこミニマルな抽象にしてしまうというのがよかった。個人的に密かな楽しみとして、新幹線やら電車やらの鉄道から一部分だけを写真で切り取って、デザインを作るみたいな遊びを最近していたので、余計に面白く見られました。白磁なんてそれだけでも十分ミニマルなのに、それをさらに抽象化しちゃうんだからそりゃ楽しいよね。
沖縄のやちむんはやっぱり造形にすこし大陸の香りがして心くすぐられました。使いどころが見出せなくて買いはしませんでしたが。
・夕飯がよかった話
夕飯も友人のセレクトで読谷の「島食堂 てぃーあんだ」というご飯屋さんに行きました。夜営業は予約制というこのお店、うちなータイムが楽しめてよかったです。“てぃーあんだ”は“手間のかかった”という意味らしいですが、丁寧に作られたご飯を楽しむことができます。とーろんとろんの豚の角煮が優勝でした。あと器が全部やちむんなのもとてもよかった。あんなのを見せられたら絶対欲しくなってしまってたので、さっきやちむんの里で買っといてよかった〜とマジで思いました。
ただ、猫が苦手な人はやめておいたほうがいいかもしれません。逆に猫が好きな人は行ってください。猫が3匹いるんですが、僕らが行った日は3匹とも積極的に甘えてきてくれて、オーナーさんも認める猫カフェ状態でした。もともとその土地に住んでいたおばあちゃん猫とその息子、誰かが持ち込んだ捨て猫の3匹らしいのですが、そのおばあちゃん猫の人慣れったらなかったです。僕の椅子に上がってきて、背もたれと椅子の間で眠るという具合で、客にもまったく気を遣いません。くそかわいい。
我々もめっちゃ猫は好きなので、ほんと癒しでした。オーナーの方も気さくで優しくよい人で、またランチも来てみたいなと思いました。2時間以上いてしまった気がする。ランチは予約不可らしいんですが、並ぶんかな。ちなみにめっちゃ分かりにくい場所にあります。下調べ必須。写真は帰りがけに「我を撫ぜよ」と仰せのお猫様です。
・1日目おわり
書き始めてから気づきましたが1日目の記事で満足な分量で、ホエールウォッチングまで到達しませんでした。2日目を書くようにしたいと思います。すみません。笑